JLPT Vocabulary and Grammar Reading Comprehension Test - N1 07-2023
問題1 の言葉の読み方として、 最もよいものを 1・2・3・4 から一つ選びなさい。
思わぬ出来事に、周りが騒然としていた。
西村さんはいたずらした子供を優しく諭した。
社会生活を送る上で、秩序を守ることは重要だ。
このあたりに犯人が潜伏しているという情報が入った。
アナウンサーのマックス朗らかな声が響いた。
新しい市長は地域文化の振興に力を入れている。
問題2 ( ) に入れるのに最もよいものを 1・2・3・4 から一つ選びなさい。
今は両親と暮らしているが卒業して就職したら、家を出て( )したいと思っている。
この企業は、売り上げの一部を町に寄付することで町の人々に利益を( )している。
今日は朝から空が( )と曇っていて、今にも雨が降り出しそうだ。
この生産管理のシステムは、維持費の高さが( )になってなかなか普及しない。
大きな声で歌うと、ストレスの( )になって気分がすっきりする。
この二つの漢字はよく似ていて( )ので、読み間違えることがある。
この店は細かいところまで掃除が( )いて、清潔だ。
問題3 の言葉に意味が最も近いものを 1・2・3・4 から一つ選びなさい。
この条約は締結されると、農業に影響が出ることが懸念される。
久しぶりに会った友人は何だかやつれているようだった。
彼が奮闘している姿を見て、力が貸そうと思った。
あれは不慮の事故だったとしか言いようがない。
倉庫の品物を根こそぎ持っていかれた。
若いころ私は、商品開発の仕事に没頭していた。
問題4 次の言葉の使い方として、 最もよいものを 1・2・3・4 から一つ選びなさい。
兆し
収容
さえる
痛烈
完結
もろい
問題5 次の文の ( ) に入れるのに最もよいものを、 1・2・3・4から一つえらびなさい。
努力して夢を叶えた弟のことを兄として誇り( )思う。
失敗は誰でも避けたいものだが、失敗( )学べないこともある。
合唱コンクールで歌っている子供たちの表情は、( )そのものだった。
同僚の山下さんは、最初はおとなしい人だと思っていたが、一緒に仕事を( ) 実はよく
しゃべる人だということがわかった。
忙しくて引っ越しの荷造りが( )荷造りを全部やってくれるサービスがあると友人が教えて
くれた。
まだ 11 月の初めなのに、昨日は雪が( )寒かった。
いつも駅から大学までバスを使っているが、2 キロほどなので、歩こうと思えば( )。
(ホームページで)
先日の第 3 回さくら市教育講演会には、たくさんの方が( )。」
この辺りの町並みは外国のような雰明気で、ここを訪れるだけで海外を旅行( )。
(図書館で)
娘 「図吉館っていいね。だって、自分で買わなくてもこんなにたくさんの本が( )。」
母 「そうだね。」
問題6 次の文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
スピーチプレゼンテーションにおいて、ジェスチャーを使いながらはなすのは __ ★ __ __印象を悪くすることもあるので注意が必要だ。
今や、書籍や衣料品だけでなく生鮮食品も、インターネットへの__ __ ★ __ 時代である。
よく似た昆虫の判別は大変難しいという。中には、かなり__ __ ★ __ 場
合もあるそうだ。
今年の__ __ ★ __ 気持ちのほうが大きかった。
北山市は__ __ ★ __のどかなところだった。
問題7 次の文章を読んで、 文章全体の内容を考えて、 41から 44の中に入る最も
よいものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
一生の仕事
自分の作品を読み返さぬ日はないと言っていい。
書斎の手近な場所に全著作を収めた棚があり、読書や執筆に倦んだときには適当に一冊を 抜き出して読み始める。退屈して寝てしまうときもあれば、仕事をそっちのけでで読了してしまう こともある。
まさかナルシストではない。復読に耐えるほどたいそうな 41 。わが子はよその子よりもかわ ゆいと思う親の情である。
読みながら勝手に感心したり、あきれ果てたり、 42 。気に入らない点があるのなら書き直せば 良さそうなものだが。どうしてもできない。単行本を文庫本するときですら。校閲上の明らかな誤 りの他にはまず筆を入 れるということがない。横着なわけではなく、読めば読むほどその文章を 書いていたころの自分を 43 のである。いくらか齢を食ったからといって、齢なりに懸命であった おのれの文章を滅ぼすことは忍びないし、その問いに得たものも多いが喪ったものもまた多かろ うと思えば勇気も要る。
出来栄えのいかんに関わらず、自分なりに全きをめざしていたのである。そうした過去の自分 には敬意を払い続けねばならないし、また同時に現在の自分は、未来の自分に恥らぬ小説を書 かねばなるまい。一生の仕事 44 そうしたものであろうと思う。
かにかくに、この短い文章もいつか読み返して愕然とするのであろうが。
41
42
43
44
問題8 次の文章を読んで、 後の問いに対する答えとして、 最もよいものを 1・2・3・4 から一つ
選びなさい。
(1) 情報社会、あるいは情報か社会といっても員ですが、そこで懸命に生きていこうとすると、まず出てく る悲鳴があります。つまり、あまりにも多くの情報があって、その中のどれが本当なのか、何を選んだら いいかわからない。今、流行っているものの情報に熱心であればあるほど、世間で流行っていることを 知らないと自分が送れるんじゃないか、という焦りみたいなものが人間を突き動かすのが情報か社会 の特徴です。
筆者の考えに合うのはどれか。
(2) 以下は、「書くこと」について述べたものである。 「思ったこと」や「考えたこと」という抽象的な存在が文字という具体的な存在に変化した瞬間、そ の筆者は自分自身の「思ったこと」や「考えたこと」を、直接、自分の目で「見た」ことになる。つまり、客 観的に「観察」することになるわけだ。「書くこと」は「読むこと」。自分の文章 を読みながら書き進める のが、「書く」という作業なのである。観察はほとんど必然的に「批判」のこころを呼び起こす。「思った こと」や「考えたこと」の後きや甘さを、書いた瞬間に思い知らされるのである。
筆者によると、「書くこと」によってどうなるか。
(3) 昔と比べてモノが売れなくなり、広告の動きも悪くなっていることから、表現の面白さや新規性ばっ かりに 走ってしまう —— 要は、本来、最も大切であるはずの消費者心理のツボを十分につききれてい ない、分析しきれていない、いわば表面上の、表現にこだわった広告が増えているように感じます。 消費者心理は「本質」、表現は「伝え方」とも言い換えられますが、最も大切な本質を 重視せず、表面上の伝え方ばかりに重きが置かれるようになっている状況は、いかがなものでしょう か?本質なきところに良い伝え方など存在するはずがないのです。
筆者の考えに合うのはどれか。
(4) 語り合えば語り合うほど他人と自分との違いがより繊細にわかるようになること。それが対話だ。 「わかりあえない」「伝わらない」という戸惑いや痛みから出発すること。それは、不可欠なものに身を 聞くことである。そのことで、ひとはよる厚い対話をだすことができるようになる。対話のなかでみずから の思考をも鍛えていく、よくよく考えたうえで口にきれる他人の異なる思いや考えに、これまたよく耳を 澄ますことで、じぶんの考えを再点検しはじめるからだ。
対話について、筆者はどのように述べているか。
問題9 次の文章を読んで、 後の問いに対する答えとして、 最もよいものを 1・2・3・4 から一つ
選びなさい。
(1) 「常識を疑ってみる」ということ、実はそれが学問の始まりでもあります。勉強が「強いて勉める」とい う受動的な側面を持つものであるならば、学問は「問うで学ぶ」ことであり、極めて能動的な行為です。 自ら主体的な行為として問うことを通して、常識とされてきたものの 見方を疑い、それを少しずらすな どして、別の見方を見出そうとしていきます。学問の「正解」はひとつとは限りません。学ぶこととは、単 純に知識を増やすということではなく、ましてやテストで覚えたことを吐き出すことでもなく、それを自分 のものとして再編成していくことであり、さらに言えば自分の物差しが変わり、自分自身が変わっていく ことなのです。そして、思いがけない大発見や、独創的なアイデアが生まれるかもしれません。
「歌う」という言葉は、通常は否定的な意味で使われます。「人を疑う」と言えば、普通はその人を信
用しないという のと同義なわけです。私も、人を疑って生きるよりも、できるだけ人を信じて生きていた
いと思っています。しかし、世の中で当たり前とされている事柄を「疑う」ことが必要な時もあります。
「常識だから」という一言で目を閉ざし、それに安易に取り込まれてしまうことなく、そこを少しずらした
ところに面白いことを見出していくために。それは、何事も信用しないというような厭世的な生き方に讃
がるのでなく、むしろ創造的で豊かな世界を紡ぎだしていくための、積極的な営みなのです。
筆者によると、学問とはどのような行為か
学問で「疑う」ことについて、筆者の考えにあうのはどれか
(2) 春に美しい花をさかせるカタクリは、アリに種まきをさせるという驚くべき戦略を持っている。カタクリ の種は熟すのは花が咲いてから、およそ 2 ヶ月後だ。はじけて地面に落ちた種は、すぐにアリがやって きて巣に運んでいってしまう。薄茶色の種の先に白い部分がある。これが脂肪分に富んだエライオゾ ームと呼ばれるものだ。アリはこの部分に引かれることが分かっている。エライオゾームはアリにとって それほど魅 力的な物質であるらしい。
運ばれた種はアリの巣に貯蔵されることになるが、アリは二日もすると、せっかく運び込んだ種を巣
から運び出してしまう。種は巣の中深いところに持ち込まれても初ができないから、これはカタクリにと
って好都合だ。どうしてアリがせっかく集めた種を棄ててしまうのだろうか。実は熟して地上に落ちたば
かりのカタクリの種についているエライオゾームは、アリの幼虫が共通して持つにおい近い物質を持っ
ているのだという。アリは種を食べ物として集めるわけではなく、自分の幼虫と思って巣に持ち帰るらし
いというわけだ。とこ ろが種がはじけてから 24 時間もすると、アリの死んだ幼虫のにおいに変わるの
だそうだ。それで今度はアリは種を巣の外に捨てに行くのだというから恐れ入ってしまう。
筆者によると、アリはなぜカタクリの種を巣に運ぶのか。
筆者によると、アリはなぜあつめた種を捨てるのか。
(3) 子は親の鏡と言われる。こどもを見ればおやが分かるということだが、こどもは親のしぐさ、もの言い を実によく見ている。三つにもなれば如何にも生意気で反論などをするものだが、 「そんな言い方をす るもんじゃない」といったら負けだ。 「あら、あなたの言い方とそっくりよ」と横からチクリと揶揄されるの がオチだから。全くこどもは物真似の名人なのである。アイドル歌手からくまのプーさんの喋り方まで、 見境なく貪欲にコピーしてしまう。コピーすることによってこどもたちはすべてを獲得してゆく。こどもた ちは個性的であろうなどと少しも考えない。みんなと同じじょうにできることが嬉しくてたまらないのだ。
だが、こどもの再現のありさまを少し注意ふかく観察していると、この性能の良い複写機の、本当の 性能の良さが見えてくる。大人たちの考えるコピーとはいささか違うのである。こどもたちの身体的能 力、言語的能力が未熟なのでオリジナルなものの完璧なコピーができない。従ってこどもはオリジナル なものを自由に変改する。切り捨て、誇張する。それはオリジナルなものからの絶妙な逸脱なのである。 この模倣行為は、むしろ、一人のこどもの生きる全体のなかで、今全く新しく意味付けられた別のオリ ジナルなものが生成していると言ってもいいものなのだ。
こどもが模倣をしながらも、とりわけ個性的であるのは、このような模倣モデルからの自由な逸脱が
あるからだ。私たちがこどもをみて楽しむのも、その逸脱のほほえまし さな のではないか。
「そんな言い方をするもんじゃない」といったら負けだとあるが、なぜか。
こどもの模倣について、筆者はどのように考えているか。
(4) 人々の肉体には、実は大きな幅がある。生まれ持った個性があり、成長の段階で著しく変改するこう した人間が使用するものを作る際の方向性には、二つの選択肢がある。一つは、異なる体格や身体能 力を持つ多数の人々のが同じものや環境を平等に使えるようにする方法。もう一つは、それぞれの体 格や能力に合わせて、いくつかのサイズや機能を用意する方法である。前者は経済的に有利な試み だが、その 効果に限界があるケースが多い。後者は多様なユーザーに対応できるが、開発に時間が かかり、しかも作られたもののコストが上昇してしまうという問題性を孕んでいる。
ユニバーサルデザイン( UD)では、使い手の様々な問題負担を抑えつつ、個人に不平等感を抱か せないデザインやものづくりを求められている。デザインに平等という意識を上手に反映させていくた めに、多様な使い手とできるだけ接触し対話を行い、使い手に対する知識と体験を広げることが効果 的だ。私たちは平等という感覚をどのような時に感じ、考えるのかという点でを、見つめ直したい。
私たちが平等かどうかを意識するのは、確かな不平等の予感や印象を持つときであることは間違
いない。平等がきちんと保証されている場合、その状況は私たちにとって自然なことであり、問題意識
を芽生えることはない。しかしデザインやものづくりに当たっては、問題が発生してから平等について考
えるのではなく、ものやサービスに常に必要な普通の意識であるととらえたい。
人間が使用するものを作る際の問題点について、筆者が述べていることはどれか。
ユニバーサルデザインにおけるデザインやものづくりについて、筆者が最も言いたいことはなにか。
問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1. 2 · 3 · 4
から一つ選びなさい。
以下は、筆者がほかの研究員とともに開発したロボットについて書かれた文章である。
通常、ロポットに対するプログミングは、センサから取得した情報に応じてロボットが何らかの反応を するようなものを作っていく。たとえば「障害物を察知したら避ける」といった具合のものである。しかし、 僕はロボピーがもっと適当に、意味のない動きも含めてさまざまな行動を取るようにしたのだ。
300 以上の動作プログラムをし、動作パターンが次々にどういう順番で発見するかというルールを 700 以上プログラムした。その結果複雑に、多様に動くロボットが実現された。ここまでやると、自分た ちでもプログラムがどう作用するかわからなくなる 。何に反応して、どんな行動をするか予測不能にな った。
そんなプログラミングをしておいたロボピーを研究室に置いていたら、何が起こったか。僕らがミー ティングをしているとき、突然ロボピーは僕らの音声を認識し、「そうではないよ」と言って手をぶらぶら させながらどこかへ向かって歩きだしたのだ。それを見て僕らは呆気にとられながらも、ロボピーに意 思を感じてしまった。僕らの話を聞いていて、彼は思うところがあり、だからどこかへ行ってしまったのだ ろう、と。
もちろんそれは、ロボピーの中のあるプログラムが、何かをきっ かけに作動しただけのことだ。だがな にか首尾一貫したひとつの意思決定機構から生み出された行動であるかのように見えたのだ。
僕はそのとき確信した。「心とは、観察する側の問題である」と。
非常に単純な機械の動きに「心を感じますか」と問えば、感じると言う人は少ない。多少複雑でも、 原理を知っていれば「それは心ではない」と言う。しかし、人間は複雑である。いや、虫程度でもいい。 動きが相当以上に複雑なものに対しては、相手のことを一から、すべては理解しきれない。自分の頭の 中で完全に再現しきれない、解釈しきれない、理解しき れないほど複雑なもの、仕組みがよくわからな いくらい入りくんだものが目の前にあると、「こいつは、私の知らないところで勝手に独立して考え、動 いているのだろう」という想像が働く。その浮かんできた想像に名前をつけずにはいられなくなる。それ を「心」と呼んでいるのだ。
心とは、複雑に動くモノに現実的にあるというより、その動きを経ている響が想像しているものなのだ。
そしてその心は、見ている側の自分にもないと都合が悪い。とくに人間同士であればお互いに「心があ
る」と感じてしまっている。だからひとはみな「自分には心がある」とお もう。しかし心は、実は自分の中にいくら問い合わせ、内地してみてもしょうがない。相手を観察し、想像することでしかわからないもの
なのだ。
ロボピーが、ほかのロボットと異なる点は何か。
どこかへ向かって歩きだしたとあるが、 その時筆者にはどのように想えたか。
「心」について、筆者はどのように考えているか。
問題11 次の A と B の意見文を読んで、後の問いに対する答えとして最もよい ものを、 1 · 2 · 3 ·
4 から 一つ選びなさい。
A
私は普段からメモ魔ですが、人の講演に行くと、必死にメモを取りながら話を聞きます。せっか くその場にいるのだから、最大限吸収して帰ろうと考えます・あるいは友達とくだらない話をして いる時でも、「あれ?」と思ったことや、「いい話だ」と思ったことは、何でもその場でメモを取るよう にしています。そこで何を感じたり 、新しく知り得たもんは、別の機会に自分の役に立つかもしれ ないからです。
新しい発想や考え方のヒントを得たいといつも問題意識を持っていれば、何気なく人の発言の なかにも発見があるはずです。メモをとらなければ忘れてしまいますので、必然的にメモをとるこ とになります。手を動かして、記録を取る結果、記憶にも残りやすくなり ます。こうして意識化・可視化することが大切なのです。
B
話を聞いている時に、視線も上げずにただひたすらメモを取っている人がいる。熱心さは伝わ るが、質問もされないと興味や関心を持って聞いてもらえてい るのか不安になる。このような人 は、メモを取ることが目的になってしまっているのではないか。多くの情報を正確に書きとることに 集中してしまい、肝心な内容が頭に入っていないのだ。
しかしどんなに正確にめもを取ったとしても、内容が理解できていなければ、あとでメモを活か
すこともできない。受け身ではなく、自分に必要な情報は何か、自分だったらどうするかというよう
に自分と関連付けて、主体的に考えながら聞くことが必要だ。メモは、あとで話を整理する際の
手がかりになれば十分である。
メモを取ることについて、 A と B は同のように述べているか。
話の聞き方について、 A と B の認識で共通していることは何か。
問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1. 2 • 3 • 4 から一つ選 びなさい。
企業にとっても、人々にとっても、さきのみえない不安な時代である、そしてそんな不安な時代を生き る子供たちに、「生きる力」をつけさせたいという「親心」は、わからないではない。また企業の経営者 が、少しでも優秀な人材を取り込みたいと考えるのは、必然ではあるだろう。地域の衰退や誠司の空 洞化を食い止められる人間が現れてくれれば、わたしたちの不安な気持ちも、いくぶんなりとも和らぐ というものである。
しかし、まがりなりにも教育学を専門とする者として、ここは言わせてほしい。現代日本社会の問題 を、なんでもかんでも教育で解決し ようというのはいただけない。
確かに教育は、人間を育てることを通じて、人々の人生や社会の未来に対して、一定の貢献を為す ことができる。しかしわたしに言わせれば、そのような教育の役立ちの度合いは、 決して大きいもので はない。教育には不確定性がつきものである。これはもう、教育養成のテキストでも論じられる「教育 学の基本のキ」だ。教えたからといって、その分だけ子どもが育つというわけではないし、教えたつもり がないのに、子供の方が勝手に学んでいるということもある。もちろん教師も教育学者も、その確率論 的な育ちをどうにかして望ましい方向に向ける努力はするが、なんと言っても育つのは子どもなのだか ら、「最小限のコストで最大限のメリットを達成しなさい」「必要な人材をきっちりきっかり、耳をそろえて 社会に納品しなさい」などという注文を、そうそう請け負うことはできない。
それにそもそも教育は、経済のためだけのものでも、共同体の維持のためだけのものでも、家族の ためだけのものでもない。市場も、国家も、地域共同体も、そして家族も、もっと役に立つ教育をしろ、意 味のある教育をしろと言うけれど、それぞれ注文はバラバラなのである。もちろん教育は、それ ぞれの 要求に(確率論的に)少しずつ貢献はする。しかしそれをもって推し進めて、どれかの目的のためだけ に合理化・効率化しようとすれば、教育はずいぶんと歪なものになる。まして、みんながみんな教育から それぞれの利益を引き出そうと躍起になっても、そんな過剰な期待に引き裂かれた教育がうまく機能 するとは思えない。
(中略)
停滞の続くこの社会で、誰もが不安に押しつぶされ、ちょうどその分だけ教育なる過剰な期待や希
望を託そうとしている。その結果、教育、なかでも学校教育が、改革の為に呑まれ、余裕をなくしそうに
なっている。教育 に多くをまとめすぎると警報を鳴らすことは、結果的に、この社会と教育を持論させる
ためにいま一番必要なことなのではないだろうか。
決して大きいものではないと考える理由として、筆者が述べているのはどれか。
教育について、筆者の考えに合うのはどれか。
筆者が最も言いたいことは何か。
問題13
次の 4 人は今年の4月に、運動教室を受講したいと考えている。この中で、この教室を受講でき る人は誰か。
名前 | 年齢 | 住んでいる所 | 勤務地 | 健康度測定 |
---|---|---|---|---|
ダニエルさん | 54 歳 | 木原市内 | 木原市内 | 去年の1月に受けた |
木村さん | 34歳 | 木原市内 | 木原市内 | 去年の10月に受けた |
大川さん | 16歳 | 木原市内 | なし | 今年の2月に受けた |
チェさん | 27歳 | 木原市内 | 木原市内 | 今年の5月に受けた |
シャヒンさんは、来週の「ダンス A」を予約したが、空きがあれば来週の「体操」も追加予約した
いと考えている。どうすればいいか。
木原市健康づくりセンター
いきいき運動教室のご案内
健康のために、楽しく運動しませんか。健康づくりセンターでは、三つのクラスを毎週開港してい ます「通年開講」、1回ごとの予約制なので、ご自分のペースで受講ができます。
【対象】
・下の①②両方に当てはまる方
①市内在住、もしくは市内で勤務している。18歳以上の方
②健康づくりセンターの健康度測定を、受講日から過去1年以内に受けた方
※健康度測定の内容や予約方法等の詳細は、ホームページでご確認ください。
曜日 | クラス名 | 内容 |
---|---|---|
水曜日 | ダンスA | 初心者でもできるゆっくるしたダンスをします |
木曜日 | ダンス B | リズムに合わせて緩く動くダンスをします。 |
金曜日 | 体操 | 全身を使った体操をします。 |
〈時間〉
10:40-11:00 〈会場〉第一運動室 〈料金〉1回500円
【利用方法】
◆予約の仕組み
・申し込みは各クラス毎回必要で、先着順です(各クラス定員 20 名)
・予約の種類は、基本予約と追加予約があります。
✙基本予約:すべてのクラスの中から週に1回分だけ予約できます。基本予約は、受講日の前の 週から可能です。
✙追加予約:実施日の2日前に定員に達していないクラスに限り、基本予約1回分のほかに追 加予約ができます。追加予約が可能な回数は週1回のみです。空きは2日前から、健康づくりセン ター窓口か電話で確認できます。
◆予約方法
・いきいき運動教室の予約が初めての方は、健康度測定の結果票をお持ちになり、窓口で予約 してください。受講者カードを作ります。
・予約が2回目以降の方は、健康づくりセンターにある予約機か電話でしてください。
◆料金の支払い
・受講日当日に、自動受付支払機で料金を支払ってください(受講者カードが必要です。忘れた 方は窓口で対応します)。
木原市健康づくり ABC センター
電話: 02-1124-45