Kanji vocabulary grammar reading comprehension jlpt N2-26
N2 ⾔語知識 ・読解
(105ぷん)
問題1 の⾔葉の読み⽅として最もよいものを、1・2・3・4から⼀つ選びなさい。
私の家の裏は畑だ
財布には50円しか⼊っていなかった
すりが捕まった
バスの停留所はどこですか
この程度では満⾜できない
問題2 の⾔葉を漢字で書くよき、最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさ
い。
私のゆめは⼩学校の先⽣になることです
このマンガは全部で 30 かんもあるので、1 ⽇ではとても読みき
れない
来⽉からぜいきんが上がるそうだ
ぼうしをとってあいさつした
どうも道にまよってしまったらしい
問題3( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。
彼は⽇本からの初めての留学⽣ということで( )歓迎された
宿題をやり( )ところへ友達が遊びに来た
夜空に( )⽩い⽉が出ています
彼⼥の消極( )な性格は親の育て⽅のせいだ
反対意⾒を⾔い( )のは難しい
問題4( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。
議論は思わぬ⽅向へ( )した
独⽴して事業を始めた彼は、すばらしい( )をおさめた
旅⾏のおみやげに( )のりんごの菓⼦を買った
あの店のそばの味は私の( )だ
⼩さな庭でも植⽊の世話をするのは、けっこう( )がかかる
⾃分の失敗を認めないでいろいろ⾔っても( )に聞こえる
彼は⾯⽩かった本のページを折る( )がある
問題5 の⾔葉に意味が最も近いものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。
その説明を聞けば納得できる
⾶⾏機の騒⾳に睡眠を妨げられている
警察はようやく、この事件の殺⼈を捕らえた
川の⽔がずいぶんにごっている
⾛っていて、⾜⾸をねじってしまった
問題6 次の⾔葉の使い⽅として最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさ
い。
拡充
過剰
活気
苦⼼
くやむ
問題7 次の⽂の( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選
びなさい。
そんなに無理をすると体をこわし( )よ
その⼈は席を⽴った( )たおれた
そうじをしてないのか、ずいぶんほこり( )部屋です
⽯⽥さん、元気がない( )、試験、だめだったのかな
弟は勉強はたいしたことがないが、⽔泳に( )誰にも負けな
い
みんなが並ぶ( )、このレストランの料理は本当においしい
お⾦がなくて買えないとなると、よけい( )
川の上流に⾏く( )、流れが速くなります
今しているアルバイトは、楽な( )時給がいい
⼤学で英語が専⾨だったと⾔った( )、難しい翻訳をさせら
れた
公⺠館建設( )、市⺠からいろいろな意⾒が出ている
時間がありませんので、あいさつ( )すぐ本題に⼊りましょ
う
問題8 次の⽂の ★ に⼊る最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。
学⽣たちの ★ がなくなった
この会社の ★ も買えない
アルバイトが ★ なる
ずっと住んでいた町 ★ がある
あんなに希望 ★ か
問題9 次の⽂章を読んで、⽂章全体の内容を考えて、 [50] から [54] の中に
⼊る最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。
これまで、私は動物の親と人間の親について書いて来た。動物的には、親は役割だが、人間社会では関係でもあるといった。
_______だが、この役割と関係のちがいを、ほとんどの人たちは、はっきりと区別することなしに生活している。 [ 50 ] 、それは重なりあっているところもある。親の役割も、社会のなかで行なわれているのだから、そうならざるをえない。
_______だが親子を考える [ 51 ] 、この二つのそれぞれを切り離して、とりだしてみる必要がある。
_______動物でも、社会を作っているものがあるから、社会のなかで、固体と固体のあいだの関係はある。だが関係は、役割 [ 52 ] 、はっきり区別されている。たとえば、動物のなかでも一夫一婦制をまもるものもある。この関係は一生続くことも、稀ではない。しかし、そうした動物でも、親子の関係は、子が育ち一人前になり、親の役割が終わると同時に [ 53 ] 。親子のつながりは、一つの季節以上に続かないものが大部分だ。同じ群(注1)のなかで生活していても、子供がすっかり一人前になってしまったあとは、もう親子のつながりはひとかけらも(注2)意識されていない。人間は、自分たちの親子関係意識 [ 54 ] 動物の親子を見るから、役割を見おとしてしまう。
(なだいなだ『親子って何だろう』筑摩書房)
(注1)群:動物の集団
(注2)ひとかけらも:少しも
[50]
[51]
[52]
[53]
[54]
問題10 次の(1)から(5)の⽂章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいも
のを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。
(1)
_______私には弟がひとりいるのだが、小さいときからお兄さんが欲しくてたまらなかった。おやつをもらうときも、弟を横目で見ながら、「こいつさえいなければ、全部私のものになるのに」とがっかりした。お兄さんだったら、「ちょうだい」とねだったら、可愛い妹のために、気前よく自分の分をくれるのではないだろうか。喧嘩したときも弟は、すぐピーと泣いて母親に救いを求めたりして、どうも私はわりに合わない(注)立場にいるような気がしていたのである。
(群ようこ『街角小走り日記』新潮文庫刊)
(注)わりに合わない:不利な
「こいつ」は何を指しているか(2)
_______北海道は日本で 1 番北に位置していて、雪が多く降る寒冷な地域である。広大な土地と豊かな自然があり、旅行先として人気の高いところである。冬は寒さが厳しいが、夏は涼しくて過ごしやすいので、夏休みに北海道を訪れる人は多い。一面に広がる原野(注 1)や、珍しい花が数多く咲く湿原(注 2)、雄大な山や美しい湖などがあって、旅をする人の日常を忘れさせてくれる。
_______北海道は本州と気候が違うために、5 月に桜を楽しんだり、10 月始めに早く紅葉を見たりすることができる。一方で、厳しい寒さの中、網走で流氷(注 3)を見物したり、札幌の雪祭りだけを見るといった独特の楽しみ方も注目されるようになってきた。
(注1) 原野:人が手を加えていない自然の野原
(注2) 湿原:水分の多い土の上にある草原
(注3) 流氷:海がこおって海水の上にうかんでいる状態
「独特の楽しみ方」というのはどんな意味か(3)
_______日本銀行は公的機関ですが、日本銀行法という法律によって、政府から独立した法人とされています。日本銀行は社会にお金が安定的に流れる仕組みを保っています。ふだん私たちが使っている千円札や 1 万円札などの紙幣を見てみると、「日本銀行券」と書いてあります。これは、日本銀行が紙幣を発行しているということを意味しています。また、日本銀行は税金を扱ったり、資金を政府に支出したりする「政府の銀行」としての役割があります。そして、私たちが日ごろ利用している一般の銀行から預金を受け入れたり、貸し出しを行ったりする「銀行の銀行」という役割も持っています。日本銀行のような中央銀行が一般の銀行にお金を貸し出すときの利子率(金利)を公定歩合と呼びます。日本銀行は公定歩合を上げ下げしたり、公開市場の金利を上げ下げする方法などで、物価の安定をはかり、世の中のお金の流れを調整しています。これを金融政策といいます。
「これ」は何を指しているか(4)
_______私たちが子供のころは、公衆電話の色は赤と決まっていた。遠くからでも見えるためには、目立つ色が最適だったのだ。だが、やがてピンク電話の数が増え、それが緑色に変わり、現在ではほとんどの公衆電話が灰色である。
_______理由は、( ★ )からである。かつては必要不可欠だったから、最も目立つ赤である必要があった。しかし現在では、ほとんどの人が携帯電話を持っているため、公衆電話はどこも赤字である。当然、街角からつぎつぎと消えていく。
_______人を引きつけようとするものは派手な色を好み、振りかえられなくて済むようになれば、だんだん地味な色に変わっていくのは、人間ばかりではないようだ。
(竹内一郎『人は見た目が9割』新潮新書刊)
( ★ )に入る適当なものはどれか(5)
_______地球は大気におおわれていて、表面の約70%が海である。地球と太陽は、地球の表面が一定の温度にあたためられるのに適当な距離の位置にある。地球には生物が生きていくために必要な空気と水があり、地表は地球全体で平均15ºCに気温が保たれている。これは、大気の中にある水と二酸化炭素などが、地表から放射される熱を吸収して、地表の気温を適温に保つはたらきがあるためである。また、海は大気とともに地表全体の温度差を少なくすると同時に、急激な温度の変化を防ぐはたらきをしている。
この文章で地球の地表付近が平均15ºCである理由について、筆者の言っていることと同じものはどれか問題11 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)
_______たくさんの読者やがん患者仲間からの手紙は、いつも美しい封筒や便箋、押し花、香りの工夫が凝らしてあり慰められる。筆無精(注 1)の私は緊急の相談以外にはめったに返事を書けない。
_______その封書は、「そうした手紙」と異なり簡素、差出人(注 2)も広島市○○○としか記していなかった。封を切ると【あのときはありがとうございました。ご恩は忘れません】とゆれたような文字。事務用箋1枚に6千円が素っ気なく包まれていた。誰だろう...?
_______そして、思い出した。さかのぼること数力月前、東京駅八重洲口のみどりの窓口(注 3)でのことである。広島まで、と駅員に告げた青年が途方に暮れていた(注 4)。どうやら所持金では足りないらしい。青ざめ呆然と立ち尽くしている(注 5)。いたたまれず(注 6)、私は尋ねた。「どうしても行かなければならないの?」。彼は頷いた(注 7)。人生、所持金越えて行動しなければならぬときがある。身内の不幸?逃げた恋人の後追い?
_______「これ、使いなさい。」不足金を尋ね、私は 2 千円を上積みして渡した。青年は申し訳なさそうに口ごもった(注 8)。いつか、つらい立場の人に出会った時返せばいいから、と私は言った。せめて住所を、と聞かれてメモを渡した。
_______6 千円で買えない温かい気持ちを贈られた気分で、数日うれしかった。情けは人のためならず、である。
(柳原和子「私の6000円」2004年11月18日付朝日新聞朝刊による)
(注1) 筆無精:手紙を書くのを面倒だと思っている人
(注2) 差出人:手紙を出した人
(注3) みどりの窓口: JR(電車)の切符売り場
(注4) 途方に暮れる:どうしていいのかわからなくなる
(注5) 呆然と立ち尽くす:驚いて何もできなくなり、ただ立ち続ける
(注6) いたたまれず:これ以上がまんできず
(注7) 頷いた:首をたてに振った(「はい」という意味)
(注8) 口ごもる:はっきり言わない
「そうした手紙」とはどのような手紙か
筆者はどうしてお金を青年に渡したのか
筆者はどうして「数日うれしかった」のか
(2)
_______制服に着替えて、慌ただしく(注 1)朝食をとっていると、お母さんが「今日は?」と言った。
「接待」
お父さんが答えた。
「バイト」
お姉ちゃんが答えた。
「図書館」
最後に千紗が答えた。お母さんは、今日はお母さんも出かけると言った。「カルチャーセンターの友達と、ワインの講習会に行くことになってるの。じゃあ、一番に帰ってきた人が、お風呂沸かしておいてくれる?」
_______それは、きっと千紗の役目になるに違いない。千紗は素直に「うん」と頷き(注2)、それなら夕食は外で済ませようかと考えていた。
_______カバンの他に、私服を入れた紙袋を提げて家を出ると、外は早くも夏の太陽が容赦なく(注 3)照りつけている。こんなに暑くなる前に、さっさと夏休みにしてくれれば良いのに、学校というところは、いかにも窮屈な(注 4)場所だ。早くお姉ちゃんのように大学生になって、( ★ )けれど、大学性になるということは、それだけ年をとるということだし、何しろ、その前に受験がある。来年の今頃は、千紗だってマサくんみたいに、それなりに一生懸命に受験勉強をしなければならないだろう。だが、だからこそ今年は思い切り楽しい夏休みを過ごしたい。
(乃南アサ「夕立」『不発弾』講相談社)
(注1) 慌ただしい:忙しくて落ち着かない
(注2) 頷く:首を下に動かして「はい」の意味を示すこと
(注3) 容赦ない:許さない、厳しい様子
(注4) 窮屈:ゆとりがなくて思ったようにできないこと
「お母さんが「今日は?」と言った」とあるが、どのような意味で言っているか
( ★ )に入る最も適当なものはどれか
「だからこそ今年は思い切り楽しい夏休みを過ごしたい」のはなぜか
(3)
_______駅前のスーパーはほどほどに混んでいた。主婦たちのテリトリー(注 1)であるこういう場所に闖入する(注 2)のは多少気がひけたが、それも初めのうちだった。もともと、こういう場所は嫌いじゃない。
_______それにしても品数の多さには目をみはる(注 3)。私の独身時代の比ではない。野菜のコーナーには知らない外国野菜がいくつもあるし、スパイスや缶詰の棚など、本屋で本の背表紙を見るようで、ちょっとした興奮さえおぼえる。そして、冷凍食品の種類といったら、女房もこういうものを便利に使っているのだろうか、と思うと、ふいに裏切られた気分になった。
_______何度も立ちどまってはあれこれ手にとって見ながら、ゆっくり通路を一巡する(注 4)。カゴには焼きそばの玉と紋甲イカ、ブラックタイガー(注 5)と白菜、きくらげとにんじんが入っている。ずいぶん時間をくってしまった、と思いながらいったんレジの例についたのだけれど、次の瞵間、レジの手前、乳製品のコーナーに目がすいよせられた。たちまち郷愁(注6)瞵がおしよせる。
_______学生時代、初めてつきあった恋人の、好物だったびん入りヨーグルト。ずんぐりした(注 7)。小型のびんといい紙のフタといい、なんとなくくすんだ(注 8)ガラスの表面といい、昔のままだ。整然と並んだ清潔な紙パック入り乳製品の中で、そこだけ三十年前のようだった。思わず一つカゴに入れ、私はわけもなくうしろめたい(注9)気持ちになりながら、足をはやめてレジに戻った。
(江國香織「コスモスの咲く庭」『つめたいよるに』新潮社刊)
(注1) テリトリー:動物などが他の競争者を入れないように守っている区域
(注2) 闖入する:突然入り込むこと
(注3) 目をみはる:おどろいて目を大きく見開く
(注4) 一巡する:ひとまわりする
(注5) ブラックタイガー:えびの一種
(注6) 郷愁:昔をなつかしいと思うこと
(注7) ずんぐりした:太くて短い様子
(注8) くすむ:地味に見えること、きれいな色ではないこと
(注9) うしろめたい:自分が悪いことをしているような、人に知られたくない気持ち
「多少気がひけた」とあるが、主人公はスーパーでどのような気持ちになったのか
「本屋で本の背表紙を見るよう」だとは、どのような意味か
主人公が「そこだけ三十年前のようだった」と思ったのはなぜか
問題12 次のAとBはそれぞれ、これからの車社会について書かれた文書である。二つの 文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
Aの感想 _______とてもいい結婚パーティーでした。ケーキも新婦(注 1)の手作りだそうで、派手ではなけれど、温かい感じがするパーティーでした。また、会費制というのもよかったですね。最近では、お祝いに 3 万円ぐらい包むのが常識ですが、会費7000円というのは、私たちサラリーマンにはうれしかったですね。私は新郎の友人なのですが、卒業以来なので大学時代の友人ともなつかしく飲んだり話したりできて、とても楽しかったです。新郎(注 2)の石田君も本当に幸せそうでしたね。久しぶりにみんなに会ったものですから、ちょっと飲みすぎてしまいました。大学の仲間と結婚パーティーということを忘れるぐらい飲んでしまったことは、やや反省していますが、飲みすぎといってもお祝いの席ですからね。 (注1) 新婦:結婚する女の人 (注2) 新郎:結婚する男の人 |
Bの感想 _______私は新婦の同僚ですが、明子さん、本当にきれいでした。白いドレスもすてきでした。最初は、明子さんの手作りのケーキをみんなで食べたり、学生時代の話を聞いたり楽しかったです。でも、だんだんお酒が進むにつれて、お二人のことを忘れてしまったみたいになってしまいました。新郎のお友達が元気なのはとてもいいんですが、ちょっとやりすぎだなと思うところもありました。最後のほうで、カラオケ大会のようにマイクを奪いあったときは、開いた口がふさがりませんでした。でも、新郎も明子さんもそんな光景も楽しそうに見ていました。そんなお二人ですから、きっと幸せになれるでしょう。考え方によっては友達のお祝いを受けたということですから、怒るほどのことではありませんね。 |
「開いた口がふさがりませんでした」というのはどんな気持ちか。
AとBの感想について、正しいものはどれか。
問題13 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・ 4から一つ選びなさい。
人間はいつからこんなに夜行性をつよめたのだろうか。もちろん昼間働くのが常態(注1)であるが、こと、知的活動になると、夜ときめてしまう。(中略)
_______そして、いつのまにか、夜の信仰(注2)とも言うべきものをつくりあげてしまった。現在の若ものも当然のように宵っ張り(注3)の朝寝坊になって、勉強は夜ではなくてはできないものと、思いこんでいる。朝早く起きるなどと言えば、老人くさい、と笑われる始末である。
_______夜考えることと、朝考えることとは、同じ人間でも、かなり違っているのではないか、ということを何年か前に気づいた。朝の考えは夜の考えとはなぜ同じではないのか。考えてみると、おもしろい問題である。
_______夜、寝る前に書いた手紙を、朝、目をさましてから、読み返してみると、どうしてこんなことを書いてしまったのか、とわれながら不思議である。
_______外国で出た手紙の心得を書いた本に、感情的になって書いた手紙は、かならず、一晩そのままにしておいて、翌日、読み返してから投函(注4)せよ。一晩たってみると、そのまま出すのがためらわれることがすくなくない。そういう注意があった。現実的な知恵である。
_______それに、どうも朝の頭の方が、夜の頭よりも、優秀であるらしい。夜、さんざんてこずって(注5)、うまく行かなかった仕事があるとする。これはダメ。明日の朝にしようと思う。心のどこかで、「きょうできることをあすに延ばすな」ということわざが頭をかすめる。それをおさえて寝てしまう。
_______朝になって、もう一度、挑んでみる(注6)。すると、どうだ。ゆうべはあんなに手におえなかった問題が、するすると片づいてしまうではないか。昨夜のことがまるで夢のようである。
_______はじめのうちは、そういうことがあっても、偶然だと思っていた。夜の信者だったからであろう。やがて、これはおかしいと考えるようになった。偶然にしては同じことがあまりにも多すぎる。おそまきながら、朝と夜とでは、同じ人間でありながら、人が違うことを思い知らされたというわけである。
(外山滋比古『思考の整理学』筑摩書房)
(注1) 常態:ふつうの様子
(注2) 信仰:(宗教を)信じること
(注3) 宵っ張り:夜遅くまで起きていること
(注4) 投函:ハガキや手紙をポストに入れること
(注5) てこずる:あつかいに困る
(注6) 挑む:がんばってやる
「夜の信仰とも言うべきものをつくりあげてしまった」とあるが「夜の信仰」とはどういうことか。
「これはおかしい」とあるが「これ」とは何か。
筆者がこの文章でいちばん言いたいことはどんなことか。
問題14 次は、「インドネシアの音楽と楽器」のチラシである。下の問に対 する答えとして、もっともよいものを、1・2・3・4 から一つ選びな さい。
4回目の2月△×日は何を持って行ったらいいか。
応募の仕方で正しいものはどれか。
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小さな絵を楽しむ
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大きな絵をかざる場所はないけれど、小さい絵をかざって楽しむ!
それぐらいだったらできるかな。 絵の初心者でもすぐ描けて、楽
しむことができます。 もちろん、描きなれている方もご参加くだ
さい。 みんなで小さい絵を描いて、楽しみます。
日 時: 2011 年 1 月○○日~2 月△△日
場 所: 文化センター
1 回 1 月○○日 形と影を見る 絵の具一式
2 回 1 月○×日 くだものの色を表す 絵の具一式とリンゴかミカン てかがみ
3 回 2 月○△日 人・自分を描く 絵の具一式と手鏡
4 回 2 月△×日 光を描く 絵の具一式とガラスのコップ
5 回 2 月△△日 街の木を描く 絵の具一式
絵の具一式:小さいスケッチブック(ハガキ大~B5 サイズぐらい) 鉛筆、消しゴム、絵の
具
額:A4 サイズ以上のもの(毎週持ってきてください)
定 員: 15 名
費 用: 4500 円
講 師: 山田恵子(中央美術大学卒業、元高校美術教師、みどり美術館館 長)
申し込み: 12 月 25 日までに電話、FAX、E メール、ハガキ