Vocabulary kanji grammar reading jlpt N2-23

Vocabulary kanji grammar reading jlpt N2-23

N2 ⾔語知識 ・読解 

(105ぷん) 

問題1 の⾔葉の読み⽅として最もよいものを、1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
1

この湖には巨⼤⽣物がすんでいるという

Q
1
2

スポーツは体だけでなく精神も強くする

Q
1
3

はここにある

Q
1
4

星を観測するのが好きだ

Q
1
5

⼦供はどんなことも吸収が早い

Q

問題2 の⾔葉を漢字で書くよき、最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさ い。

i
1
6

ここはきけんだから、⼊らないでください

Q
1
7

道路にゴミをすてる

Q
1
8

会議で営業部のほうこくを聞いた

Q
1
9

あいつがはんにんだ!

Q
1
10

⽇がくれたから、家に帰ろう

Q

問題3( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
11

この学校は⽣徒の⾃主(    )を尊重している

Q
1
12

そんなことしたら、先⽣に⾔い(    )わよ

Q
1
13

私はケーキやアイスクリームより(    )菓⼦が好きだ

Q
1
14

テーマを決めてレポートを書き(    )。

Q
1
15

明け(    )⿃の声を聞いた

Q

問題4( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
16

電気代が⾼いので(    )な電気を使わないように気をつけてい る

Q
1
17

才能に(    )佐藤さんは、10代で有名なピアニストになった

Q
1
18

結婚式に⾏くのに、そんな古い靴では(    )よ

Q
1
19

ある種の(    )には気持ちを落ち着かせる働きがあります

Q
1
20

この服は君の(    )に合わないよ

Q
1
21

あたたかい海の中に(    )と、きれいな⿂がたくさんいた

Q
1
22

私はテニスの(    )に⼊っています

Q

問題5 の⾔葉に意味が最も近いものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
23

隣の部屋は客がいるらしく、夜になってもそうぞうしい

Q
1
24

しつこいほど同じことを説明された

Q
1
25

⻑い時間をかけて議論したあげく妥当な結論に達した

Q
1
26

最近、このあたりで奇妙な現象が続けて起きている

Q
1
27

彼は怒りっぽい⽗親とは対照的に穏やかな性格だ

Q

問題6 次の⾔葉の使い⽅として最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさ い。

i
2
28

契機

Q
2
29

考慮

Q
2
30

効⼒

Q
2
31

差別

Q
2
32

ざっと

Q

問題7 次の⽂の( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選 びなさい。

i
1
33

もしかして、彼は帰国したのではある(    )か

Q
1
34

この道路は、⼯事中(    )通れません

Q
1
35

このスポーツセンターを活⽤する(    )、いくつか注意点をお 話しします

Q
1
36

かわいがっていた猫を、私の不注意で(    )しまった

Q
1
37

申し訳ないと思ったが、両親の希望(    )、私は⼤学に⾏かな いで働く道を選んだ

Q
1
38

この国の経済はよくなる(    )、以前よりずっと悪くなってい る

Q
1
39

彼は作り話を本当の話である(    )みんなに話した

Q
1
40

この猫の⼈形は、⼦供(    )⼤⼈にも⼈気があるそうだ

Q
1
41

電話番号がわからない(    )連絡しようがない

Q
1
42

その先⽣の講義は3時間(    )⾏われた

Q
1
43

⼤学をやめることは、⼗分に考えた(    )答えなので、迷いは ない

Q
1
44

姉は、私が数学ができないからいつもバカにする。今度のテ ストでは絶対にいい点をとって(    )

Q

問題8 次の⽂の ★ に⼊る最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
45

あの先⽣は厳しく               わすれない

Q
1
46

新製品の                開発されてきた

Q
1
47

サクラの季節                になる

Q
1
48

⼈が                しました

Q
1
49

この辺りは               有名だ

Q

問題9 次の⽂章を読んで、⽂章全体の内容を考えて、 [50] から [54] の中に ⼊る最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i

_数年前、東北地方(注)のある寺で、1000年以上前から行われているという祭りのポスターを、鉄道会社が駅にはるのを断った、というニュースが話題になった。そのポスターには、胸毛とひげの濃い、はだかの男性が大きく写っていた。それをいやだと思う女性がいるかもしれない、セクハラ(セクシャルハラスメント、性的いやがらせ)になる    [  50  ]    ポスターをはることは許可できない、というのが理由だった。

_______この話を聞いたとき、私は女性だが、思わず、「えー、なんで?」と言ってしまった。ぜんぜんセクハラだとは    [  51  ]    し、むしろ、勇しい祭りなんだろうな、と思った。

_______聞くところによると、この写真に写っていた男性は、若いころからずっと、こ の祭りに参加している住民で、この祭りのことを大変誇りに思い、愛しているという。ポスターをはることを断られたことに対し、男性は、「親からもらった大変な体だし、人より少し毛が濃かっただけ。でも、このことで今まで、あまり知られていなかった祭りが有名に     [  52  ]     、自分はそれでもかまわない」と語った。これは、本当に祭りを愛しているから    [   53  ]     、言える言葉だろう。

_______はだかといえば、日本では、新聞や雑誌に女性のはだかの写真が大きく載せられているものも多い。それを通勤電車の中で、堂々と見ている男性がいてびっくりすると、ある外国人の学生から聞いたことがある。私も、    [  54  ]    、男のはだかより、こうした女性のはだかのほうが、よほどセクハラだと思う。

(注)東北地方:日本の本州で北の地域にある6県をまとめていう言い方


i
1
50

[50]

Q
1
51

[51]

Q
1
52

[52]

Q
1
53

[53]

Q
1
54

[54]

Q

問題10 次の(1)から(5)の⽂章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいも のを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
3
55

(1)

_______日本は他の国に比べて自動販売機が多い国だといわれています。道を歩いていても、各種の飲み物やお菓子、タバコ、雑誌など、いろいろな自動販売機が目につきます。日本で初めて設置されたのは1888年(明治21年)のタバコの販売機ですが、その後、1960年代に普及し始めて、あっという間に各地に広がりました。現在、自動販売機は全国に約570万台あるといわれ、そのうち約260万台が飲料の自動販売機です。自動販売機は便利なものですが、問題もあります。冷たい飲物と温かい飲物の両方が買える販売機を例にとると、1ヶ月に消費する電力は350~450キロワット時(注1)で、これは1家族が使う電気消費量とほど同じになります。このような自動販売機を運転するためにどのくらいの電力が必要かというと、1 軒の家の屋桹にのっているソーラーパネル(注 2)と同じくらいの大きさのパネルが必要で、約 280 万円かかる計算になります。自動販売機は大量の電力を消費し、それをまかなうのは大変だということがわかります。

(注1) キロワット時: 1キロワットの電力で1時間に消費するエネルギー

(注2) ソーラーパネル:板のような形のもので、太陽の光で発電する

「これ」は何を指しているか

Q
3
56

(2)

_______友達にいろいろ求めはじめると、それにこたえてくれるかどうかで、「親友」とか「ほんとうの友達」とか序列ができてしまうでしょう。親友の案件にあった「ほんとうの自分」という表現もくせ者だと思います。私たちが相手によって「顔」を使いわけるのは、むしろ自然。しかし、それを真か偽かで分類するのは、なにか違う感じがします。

_______いってみれば、すべてが「ほんとうの自分」であって、なにかを「偽の自分」と考えるのはよくない。というのも、真か偽かを考えているうちは、いつまでも「いまの自分」も「いまの友人」肯定できません。(★ )、「過去の自分」も「これからの自分」も「いまの友人」も肯定できないのです。

(串崎真志『悩みとつきあおう』岩波ジュニア新書)

( ★ )に入る適当なものはどれか

Q
3
57

(3)

_______最近、人の声を認識したり(注 1)、書かれた文字を読み取ったりするプログラムが、あちこちで使われるようになってきている。そして、たとえば「このプログラムはどの人の声でも認識することができます」という説明がしばしばなせれる。しかし、それを文字どおりに信用したりしてはならないだろう。「どの人の声でも」といったとき、男の大人の声ならほとんど聞き分けられるということを意味していることが多く、女の子の声や老人のしわがれた声(注 2)、子供の声(中略)についてはうまく認識できないという場合がある。

(長尾真『「わかる」とは何か』岩波新書)

(注1)認識する:物事を理解し、区別したり判断したりする

(注2)しわがれた声:のどをいためた時に出るようなはっきりしない声

それを文字どおりに信用したりしてはならないだろう」というのはどうしてか

Q
3
58

(4)

_______子供のころ、お菓子やおもちゃをもらうのが楽しみだった。外側はたいていきれいな紙で包んであったので、中のものを取り出してからもその紙が捨てられなかった。一枚一枚ていねいにたたんで、しばらく大切に持っていた。日本には、昔から贈り物や買った物を紙や布で包む習慣があった。

_______しかし、最近は子供のころと違って、包むことに対する考えが変わってきた。デパートでお菓子を買うと、一つ一つのお菓子はきれいな絵の描かれた袋に入っている。それを箱にきちんと入れて、箱をまた紙で包んでリボンをかけたりする。それから、デパートの袋に入れて差し出してくれる。だから、食べ終わるとたくさんのゴミが出る。1 回の買い物でこんなにゴミを出してしまっていいのだろうかと考えてしまう。日本の伝統的な包装の文化は残していってほしいが、買物の時によく目にする過剰な(注)包装は減らしていった方がいいと思う。

(注1) 過剰:多すぎること

最近は子供のころと違って、包むことの対する考えが変わってきた」というのは、どんな意味か

Q
3
59

(5)

_______旅というのは、日常生活から離れた特別な時間。それだけに普段は体験できないこと、思ってもいないことが起こります。いままで見たこともない楽しくてエキサイティングなこと(注)。これらを家に帰ってからも再現できたら...

_______そんな旅の想い出づくりでいちばんスタンダードなのが写真やビデオ。手軽で誰にでもできるというのが利点ですが、それだけに後で見たらガッカリということも多いでしょう。形に残る想い出だけに、失敗したときのショックは大きいものです。ぼけたピント、ワンパターンな構図、しまいにはいったい何を撮りたかったのかわからないものではないものまで...

_______せっかくの想い出のはずが、2 度と見たくないということになったのではもったいないです。

_______写真やビデオで大切なのは目線です。これは被写体にどの角度からレンズを向けるかということ。カメラをかまえたときに立っているか座っているかだけでも、出来上がりはまったく違った印象になります。

(片野ゆか『旅する犬は知っている』KKベストセラーズ)

(注) エキサイティングなこと:興奮するようなこと

筆者は「ガッカリ」しないためには、どうしたらよいと述べているか

Q

問題11 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

i

(1)

_______最近では、日本の人口を超える客を年ごとに運びながら、東海道新幹線が今月、開業40周年を迎えた。地球から太陽までを5往復したことになるという。

_______1 列車あたりの平均の遅れは、10 秒にまで短縮された。正確さを追求してきた人たちの努力のたまもの(注 1)だろう。そして何よりも、この間、衝突のような事故が全く無かったことに安堵(注2)させられる。

_______新幹線の駅のホームで、のぞみ(注 3)が通過するのを見る時、その爆走ぶりを実感する。走るというより飛んでゆく感じがある。「後からムチ(注 4)で打たれて追いかけられているようだ」と述べた中国の要人(注 5)がいたが、本当の速さは、乗っていては分からない。

_______40年で速度は上がり、本数は増えた。現代には欠かせないものになったからこそ、「過速」や過密(注 6)には、これまで以上に考慮が要る。周辺住所の被害も忘れてはなるまい。世界一の速度を競うより、世界一の安全を追い続けることである。

(2004年10月4日付朝日新聞朝刊による)

 

(注2) 安堵:安心

(注3) のぞみ:新幹線の車種

(注4) ムチ:馬などを打って進ませる細長いひも

(注5) 要人:重要な地位にいる人

(注6) 過密:こみすぎていること


i
2
60

開業から40年たって、新幹線はどのように変わったか

Q
2
61

後からムチ(注4)で打たれて追いかけられているようだ」とはどのような意味か

Q
2
62

筆者は新幹線に今後さらに必要とされるものは何だと考えているか

Q

(2)

_______大学や高校のクラス会より、小学校や中学校のクラス会のほうがズーッと面白いという人が多いようです。それは、後者のほうが何種類ものタイプの人間が混ざっていて、かつ、卒業後長い時間が経過しているために、人間の変化の度合い(注1)が大きいということに依存しているのでしょう。オール5だった優等生(注2)が、今や、単なるダメ親父(注3)に成り下がっていたり、クラスでビリ(注4)から一、二を争っていたガキ(注5)大将が、商売や事業などで成功し、肩で風を切って世間を闊歩する(注6)ようになっていたりするからです。また、小学生の頃からコツコツと努力を積み重ねていた人であっても、要所要所の関門(注7)で不運に見舞われ、不本意(注8)な人生を送る人もいます。一方、学生時代は嫌いな勉強なぞ見向きもせずに、恐怖の赤点(注 9)の連続だった人でも、世間に出れば学業成績などはほとんど関係ないらしく、立派に仕事をやっている人もたくさんいます。このように考えれば、「好きでもない勉強はいっそのことやらないほうが得」という結論を下すとしたら、世の教育ママゴン(注10)たちは大挙して筆者に不信任を突きつけるのでしょうか。

(秋山仁『数学流生き方の再発見』中央公論者による)

(注1) 度合い:程度

(注2) オール5だった優等生:すべての成績がよかった人

(注3) ダメ親父:いいところのない父親や中高年男性

(注4) ビリ:順位の一番下

(注5) ガキ大将:いたずらな子供のリーダー

(注6) 肩で風を切って世間を闊歩する:勢いよく、いばって歩く

(注7) 要所要所の関門:重要な時

(注8) 不本意:自分の望みとは違う

(注9) 赤点:落第点

(注10) 教育ママゴン:教育熱心な母親


i
2
63

大学や高校のクラス会より、小学校や中学校のクラス会のほうがズーッと面白いという人が多い」とあるが、それはなぜだと筆者は言っているか

Q
2
64

このように考えれば」とあるが、どのように考えるのか

Q
2
65

世の教育ママゴン(注10)たちは大挙して筆者に不信任を突きつける」のではないかと筆者が思うのはなぜか

Q

(3)

_______ぼくは教員採用試験(注 1)を 3 回ほど受けていて、まるっきりだめでした。学校の先生になることに未だに未練(注 2)はあるんですけれど、でも徐々に高齢者の教室や小中学校や幼稚園のクラスで授業ができるようになってきて、少しはその未練も和らいでいる(注 3)という状態です。考えてみれば、先生になろうと思ったその 3 年間というのは、非常に勉強になったなあとおもうんですよね。ああいうつまらない勉強してるとろくなことはない(注 4)ぞということだけは、身についたんじゃないかなあという気がします。みなさんのことを言っているわけじゃないんですけど。

_______劣等生(注 5)としてのぼくがどういうふうなことを考えているかというと、どんな偉い人にも簡単には頭を下げたくはないんですけれども、自分にもわかってすごく面白いということがあると、もうネコにだって頭を下げる―そういうふうに思っているのが劣等生なんですよね。

(崩出浩『気分はアルキメデス―ボクはお楽しみ化学実験出前室』板説社による)

(注1) 教育採用試験:学校の先生になるための試験

(注2) 未練:残念に思い、忘れられないこと

(注3) 和らぐ:穏やかになる

(注4) ろくなことはない:いいことはない

(注5) 劣等生:能力が低く、成績がとても悪い学生


i
2
66

ああいうつまらない勉強」とあるが、何の勉強がつまらないのか

Q
2
67

ネコにだって頭を下げる」とはどういう意味か

Q
2
68

筆者は今教えている教室で、どんな授業をしていると考えられるか

Q

問題12 次のAとBはそれぞれ、これからの車社会について書かれた文書である。二つの 文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

i

Aの考え

子供を危険から守るため、周囲に迷惑をかけないなどの理由で、今の子供たちは制限された中で遊ばざるを得ない環境だ。

やはり安全と周囲に対するマナーは現代社会の子供たちにとって、もっとも必要だろう。子供だけで川などに行かせないとか、子供に火を使わせないとか、普段から一人でしてはいけないことをちゃんと考えておくべきである。よく、子供の水での事故などのニュースを聞くたびに、このことを強く思う。このような考え方に反対する声もあるが、子供に何かあってからでは遅いのである。

Bの考え

自然は楽しいこともあるが、危険なこともたくさんある。だから、危険なところには近づけないというのは、安全だが子供の学びにはならない。

自然の中で、どこまでなら大丈夫だということを大人が考えるのではなく、子供自身の体験の中で学んでいくことが、子供にとっていちばん大切だと思う。時には危ない目にもあうだろうが、そこでの学びはとても大きく、子供が成長する過程の真の学びと言えるだろう。何かが起こると困るからさせない、のではなく、何かが起こる可能性があるから、どうしたらいいか考えさせるべきである。


i
3
69

何か」というのは文中ではどんなことか。

Q
3
70

AとBの考えについて、正しいものはどれか。

Q

問題13 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・ 4から一つ選びなさい。

i

昔は、文盲(注1)である人が日本にもいた。「文盲」という言葉を使えば、差別語として新聞社は長い年月直ちに書き直しか削除を命じて来た。しかしこれはなかなか優しいということを実に簡潔に言っている。文盲も決してその人の素質ではない。むしろ社会的病状である。そのことを正面切って理解しようとしない人たち異常な反応を示すのである。

_______文盲というと私はすぐ思い出す光景がある。もう二十年以上も前のマダガスカルの田舎である。痩せて小柄な女性が赤ん坊をおぶって私の知人の日本人のシスター(注2)が働いているクリニック(注3)にやってきた。

_______その時の相談の内容を私は全く覚えていない。看護師さんであるシスターが、フランス語でもない土地の部族の言葉で机の上においた薬を前にその半分の二錠を飲ませる、ということだったのである。しかしその母はどうにも理解できないような曖昧な表情で、あげくの果てに弱々しい声で言った。

_______薬はもらって帰らずに、また次の週にここで飲ませてもらいます

_______シスターは彼女を帰したが、その後でいささか溜め息まじりに事情を説明してくれた。

_______この土地では、多くの人が半分という概念(注4)を持てないのだという。「来週また来ます」と言っても、家の在り処(注 5)を聞くと十キロくらい離れているらしい。その距離を子供をおぶって、人によっては裸足で歩いて来るのは大変なことだ。裸足の足の裏は象並みに分厚く(注6)なっているから別に痛いということはないのだろうし、最近は確かに裸足人口も減って来ている。しかし、片道十キロずつ、往復二十キロを栄養不良の痩せた体で歩くのは、楽な仕事ではない。薬を持って帰ればそんな思いをしなくてすむのに、それができないのである

(曽野綾子『貧困光景』新潮社)

(注1) 文盲:文字の読み書きができないこと

(注2) シスター:キリスト教を信じ、その教えに従って仕事をしている女性

(注3) クリニック:病院

(注4) 概念:ものどとについての理解

(注5) 在り処:あるという

(注6) 分厚く:厚いようす


i
4
71

文盲も決してその人の素質ではない。むしろ社会的病状である」とあるが、筆者の言いたいことはどういうことか。

Q
4
72

薬はもらって帰らずに、また次の週にここで飲ませてもらいます」とあるが、どうしてか。

Q
4
73

薬を持って帰ればそんな思いをしなくてすむのに、それができないのである」とあるが、このときの筆者の気持ちに一番近いのはどれか。

Q

問題14 次は、「インドネシアの音楽と楽器」のチラシである。下の問に対 する答えとして、もっともよいものを、1・2・3・4 から一つ選びな さい。 

i
4
74

案内の内容と同じものはどれか。

Q
4
75

授業料と教材費はいくらか。

Q

県立学校公開いろいろな教室開催 

・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・ 

いろいろなことを学びたいと思っている皆さん、地元の学校で学んでみませんか。 川口市に住んでいる方、川口市に勤めている方、川口市に知り合いのいらっしゃる方年齢、 国籍、学歴は問いません。(義務教育中、高校生は不可) 

費 用: パソコン教室      授業料 1500 円/教材 なし

           英語教室           授業料 1500 円/教材 1000 円

           書道教室           授業料 2500 円/教材 500 円

           ダンス教室        授業料 1500 円/教材 なし

           ダンス用靴(各自で用意)


川田高校 

パソコン教室

初心者にわかりやすくインターネットやその活用 の仕方を学びます。
みどり高校
料理の本で学ぶ英語教室
イギリスで読まれている料理の本をテキストに使い 外国の料理や食生活について英語で学びます。
山沢高校
書道教室
初めて書道をなさる方でも楽しく書道の基本が学べ ます。興味のある方、外国人の方もぜひご参加ください
森山高校
ダンス教育
ダンス好きな方ならどなたでも。ダンスの基礎から ていねいに学びます。運動不足の解消にもなります


i
01:45:00