Từ vựng kanji ngữ pháp đọc hiểu jlpt N2-36

Bạn đang muốn có sự chuẩn bị toàn diện cho kỳ thi JLPT N2? Chủ đề "Từ vựng Kanji Ngữ pháp Đọc hiểu JLPT N2-36" sẽ cung cấp cho bạn các bài tập tổng hợp, bao gồm từ vựng, Hán tự, ngữ pháp và đọc hiểu, giúp bạn củng cố kiến thức một cách hiệu quả nhất. Hãy tập trung luyện tập với chủ đề này để tự tin bước vào kỳ thi chính thức nhé!

N2 ⾔語知識 ・読解 

(105ぷん) 

問題1 の⾔葉の読み⽅として最もよいものを、1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
1

この機械は操作が⽐較的簡単です

Q
1
2

この政党から総理⼤⾂が出たことはない

Q
1
3

この説は誤りだと仮定してみよう

Q
1
4

昨年度の⽇本における総医療費は30兆3583億円であった

Q
1
5

世界の主要都市の暮らしやすさについて調査する

Q

問題2 の⾔葉を漢字で書くよき、最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさ い。

i
1
6

申し込み書のけいしきが変更された

Q
1
7

みなさん、せっきょくてきに議論に参加してください

Q
1
8

⾕のそこから発⾒された鉱物は、たいへん珍しいものらしい

Q
1
9

えいきゅうに戦争が起きないように願う

Q
1
10

どんなに健康に⾃信があっても、ゆだんしていると⾵邪をひ く

Q

問題3( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
11

兄は(    )関係の会社に勤めています。

Q
1
12

⼤学の⼊学(    )を払い込んだ。

Q
1
13

時間(    )労働とは、⾔いかえると「残業」である

Q
1
14

平和な世の中になることは(    )⼈類共通の夢です

Q
1
15

彼にじっと⾒(    )と、どきどきして話せなくなる

Q

問題4( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
16

スピーチが終わると、会場から(    )が起こった。

Q
1
17

転ばないように(    )に気をつけてください

Q
1
18

今度の打ち合わせは⼟曜⽇です。(    )、時間は後ほどお伝え します

Q
1
19

みそしるを作って、ご飯を(    )

Q
1
20

何があったのか(    )話していただけませんか

Q
1
21

弱点を(    )して、オリンピック選⼿に選ばれた

Q
1
22

⽥中さんは毎回予習を(    )やってくるまじめな学⽣だ

Q

問題5 の⾔葉に意味が最も近いものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
23

⼩泉さんはおしゃべりな⼈だ。

Q
1
24

あの⼈はおそらくパーティーには出席しないだろう

Q
1
25

スーツケースの重さはやく 3キロだ

Q
1
26

⼩野さんに先⽇のことをおわびした

Q
1
27

⽝がいなくなったので、ほうぼう探しまわった。

Q

問題6 次の⾔葉の使い⽅として最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさ い。

i
2
28

せっかく

Q
2
29

単なる

Q
2
30

ふりむく

Q
2
31

だらけ

Q
2
32

いちいち

Q

問題7 次の⽂の( )に⼊れるのに最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選 びなさい。

i
1
33

新年度の予算(    )、⼆つの政党が激しく対⽴している

Q
1
34

この問題は、専⾨家(    )わからないのだから、私たち素⼈に わかるはずがありません

Q
1
35

当店では、安くしておいしい料理を増やしてほしいというお 客様の声(    )、新しいメニューを加えました

Q
1
36

景気の悪化で中⼩企業(    )、⼤企業も経営が難しくなってい る

Q
1
37

今⽇は、朝コーヒーを飲んだ(    )、何も⾷べていない

Q
1
38

この町で⼀週間に(    )⾏われたサッカーの国際試合が、今⽇ 幕を閉じた

Q
1
39

スキーの初⼼者の(    )「上級者コースですべりたい」なん て、 ⽣意気だ

Q
1
40

正しいことをしている(    )、周りの⼈の協⼒が得られるとは 限らない

Q
1
41

社⻑が賛成しないかぎり、(    )。

Q
1
42

⽥中部⻑は、英語はもとより(    )。

Q
1
43

彼はコンピューターに詳しい(    )、みんなに「コンピュータ ー 博⼠」と呼ばれている

Q
1
44

合格の知らせを聞いた彼⼥は、うれしさの(    )泣き出してし まった

Q

問題8 次の⽂の ★ に⼊る最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
1
45

応援してくださった                うれしいで す

Q
1
46

この線の電⾞は、                満員で座るこ とができない

Q
1
47

⾃分の希望に合わない仕事を与えられたが、                ほかない

Q
1
48

彼は、会社の                、体の調⼦が悪い ことを⾔わなかった

Q
1
49

彼らは⼆⼈の意志だけで結婚するつもりのようだが、親の                難しいだろう

Q

問題9 次の⽂章を読んで、⽂章全体の内容を考えて、 [50] から [54] の中に ⼊る最もよいものを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i

「お酒」という言葉を聞いたとき、どんな種類の酒を想像するでしょうか。日本人の場合は「お酒」    [  50  ]    、まず日本酒を思い浮かべる人が多いでしょう。これは日本人が昔から飲んできたお酒のことなのですが、    [  51  ]    という言葉は以外に新しいもので、明治時代の初期に使われ始めたものなのです。その頃、外国からビールやワイン、ウイスキーなどの酒が輸入され、国内でも作られるようになったときに、日本人がこれまで飲んでいた酒を他の酒と区別する    [  52  ]    のでしょう。それまでは日本酒のことを単に「酒」、「お酒」というのが一般的でした。日本酒以外の酒がなかったら、「(お)さけ」という言葉だけでよかったわけです。

_______最近はビールやワインを飲む人が増える    [  53  ]    、日本酒を飲む人が減っているようです。しかし、お祭りやお祝いのときには今までも日本酒は    [  54  ]    ならない大切なものです。


i
1
50

[50]

Q
1
51

[51]

Q
1
52

[52]

Q
1
53

[53]

Q
1
54

[54]

Q

問題10 次の(1)から(5)の⽂章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいも のを1・2・3・4から⼀つ選びなさい。

i
3
55

(1)

_______コロンブス、マゼラン、キャプテン・クックたちの活躍で、十七世紀には南太平洋も含めた地理的発見がおおむね(注 1)終わり、地球の全容(注 2)が完全とは言えないまでも、だいたい明らかになってきた。すると、人類は大きな問題を突きつけられた。

_______地球はどのようにして生まれたのか。地球上にはなぜこんなに多くの動植物が生存しているのか。地理的な発見が一段落としたところで、探検家、冒険家たちの興味は、いままで見たことのない動植物の発見に向けられていった。

_______大きく言えば地球学、あるいは地理学などの探検・冒険に彼らは出向いていきはじめた。見知らぬ土地で出会った奇妙な動物を剥製にし、花や葉っぱは押し葉にして、に持ち帰るための探検と冒険がはじまった。

(松島駿ニ郎『探検と冒険の物語』岩波書店による)

(注1) おおむね:だいたい

(注2) 全容:全体の様子

筆者は、探検家と冒険家たちの興味はどんなことに変わっていったと言っているか

Q
3
56

(2)

_______深海魚の捕食行動には、その環境に適応した独特の様式が見られる。それは、彼らが、暗く、水温も低く、えさの量も少ないという悪条件に暮らしているからだ。

_______えさとなる生物を見つけたりおびきよせたりする(注 1)ために、体の一部を発光させるのは、その代表的な方法だ。ほかにも、積極的に泳いでえさを探すのではなく、待ち伏せ(注 2)する方法もある。それは筋肉の量を減らし、必要以上に動かないでいれば、体力を使いすぎず、生存に有利になるからだ。そのうえ、目立たないようにじっとしていれば、えさを追い求めて動き回る天敵(注 3)に会う危険もかなり減るのだ。

(注1) おびきよせたりする:だまして近くに来るようにしたりする

(注2) 待ち伏せ:相手が来るのを隠れて待つこと

(注3) 天敵:その生物を食べる他の生物

「積極的に泳いでえさを探すのではなく、待ち伏せする」のはなぜか

Q
3
57

(3)

_______もし将来、日本を習得しない日本人が増えてきたら、日本語は滅び行く言語、危機言語への道を歩むことになる。二十一世紀には地球上のかなりの言語が失われるだろうと予測されている。言語の絶滅は、最後の話し手が死ぬことではない。その前に、使う話し相手がいなくなったときに、コミュニケーション手段としての機能は終わる。それ以前に、若い話し手がいなくなったときに、絶滅が予告されたことになる。

(井上史雄『日本語は生き残れるか経済言語学の視点から』PHP研究所による)

筆者は、言語が絶滅するときはどんなときだと言っているか

Q
3
58

(4)

_______ビジネスでアポイント(注 1)をとる際は、電話かメールで目的を伝え、日時や所要時間を相手の都合に合わせ決めます。訪問人類も告げます。メールをしてから電話するほうが親切です。侯補日を何日か書いておくとスムーズでしょう。

(中略)

_______個人宅も、メールをしてから電話がよいでしょう。即答(注 2)ではなく考える時間を与えることができるからです。嫌いな場合は、相手は断る口実(注 3)を考えられます。メールが分からなければ、手紙かはがきに「こういうことで伺いたいのですが、ご都合はいかがですか。○ ○ごろ電話でご連絡します」と書くと丁寧です。

(岩下宣子『訪問の約束、即答は迫らずに』2010年12月11日付け日経新聞による)

(注1) アポイント:人と会ったり、会議をしたりするための約束や予約

(注2) 即答:質問にすぐ答えること

(注3) 口実:ごまかしたり言い訳をしたりするのに使う理由

筆者は、アポイントをとるとき、メールをしてから電話するのがよいのはなぜだと言っているか

Q
3
59

(5)

_______仕事で文章を読む場合は、自分が読みたいとは思っていないものも読まなくてはいけません。かといって、仕事中はゆっくりと読む時間がとれないことも多いでしょう。ビジネスの文章の読み手は、あまり労力をかけずに、仕事に必要な情報だけを手に入れたいのです。

_______ですから、ビジネスの文章を書くときは、読み手に負担をかけないようにすることが大切です。書き手は、内容正確に伝えることだけでなく、いかに伝わりやすく書くかに注意しなくてはいけません。

筆者は、ビジネスのための文章を読む人はどんな人だと言っているか

Q

問題11 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

i

(1)

_______忘れがたい記憶として心に残っている親子がいる。勉強が苦手で、運動も苦手。場の空気もうまく読めない。いじめの対象にならないか心配で、私もその子の状態に注意しながら、指導していた。

_______ある日家庭訪問をした。お母さんと話をしていたところ「私は親というものがどうすべきものかわからない。いつも迷ってばかりで、子供といるのがつらい」と言う。幼少のころ(注 1)家庭環境に恵まれず、家庭や糧に幸せなイメージを持てないでいるつらさが伝わってきた。

_______私は衝撃を受けた(注 2)。それまで家族の喜びを、当たり前のものとして考えていたからだ。だが、そのお母さんの言葉は家庭のいる幸福が決して当たり前でなく、学習や経験をして初めて得られるものだということを示していた。

_______以後思う。子供にも大人になっても幸福な生活をくらせたいなら、まず子供の今を幸せに生かしてやることだ。

_______ところが、受験競争の中で睡眠時間を消って勉強し、成功をつかんだ若者は、睡眠時間を消ることを怒れない。ビジネスマンとなっても、睡眠時間を消って働く。子供のころ家族だんらんなどに線がないまま育ったとすると、親になっても、その必要を感じないことだってあるだろう。

(陰山英男『子供と伸びる』日本経済新聞2008年5月10日付朝刊による)

(注1) 幼少のころ:子供のころ

(注2) 衝撃を受けた:とても驚く


i
2
60

このお母さんが「子供といるのがつらい」と感じていたのはなぜか

Q
2
61

睡眠時間を消ることを怒れない」とあるが、なぜか

Q
2
62

筆者が本文中の親子から学んだことはどんなことか

Q

(2)

_______嫌いだった野菜が食べられるようになったときのことを思い出してください。嫌いな野菜を食べるときにも、大人へ階段を意識することがあったのではないでしょうか。ぼくが子供の頃は卵が貴重品だったのですが、その大好きな卵料理に大嫌いなニンジンやピーマンが入っているときは正直悲しかった。子供心に「なんてことしてくれるんだ」と思うわけですが、それでも我慢して食べなければならない。半分は大好きな卵ですから、全部嫌いになったわけではない。そして嫌いなものと好きなものが一緒になっている料理を食べているうちに、なんとなく「大人になったなあ」という気分を味わったものです。ある種の誇らしさ(注 1)を覚えたといってもいいでしょう。こういう経験から、子供は未来を自覚していくものかもしれません。

_______今は何でもあるから、嫌いなものを無理して子供に食べさせることはないだろうと考えている人が増えました。卵が好きな子には卵だけ食べさせる。ニンジンやピーマンは大人になれば自然に食べるようになるだろう...というのは大きな間違いで、子供向きのものばかりを与えられてきた彼らには、それを好きになるチャンスがありません。情報やエンタテイメント(注 2)もそう。「子供向き」というものをわざわざ作って、大人の世界と隔離してしまうから、大人になってからも、情報に偏りがある(注3)ことのおかしさに気づかない。

_______なんでもあるから自由に選べる、自由に選ぼう、という態度でいては、結局のところ、好きなものしか選ばない状況を作り出すだけなのです。食べ物が偏食(注 4)なら、情報だって偏食。いつまで経っても、自分の好きなものしか興味を持たない。結果的に世界が拡がっていくのを阻害している(注 5)。ぼくは随分前から「情報の偏食時代が始まった」と言い続けてきたのですが、その傾向はますます加速する一方です。

(大林宣彦『なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか』による)

(注1) 種の誇らしさ:誇りに思う気持ち

(注2) エンタテイメント:娯楽

(注3) 偏りがある:バランスがとれていない

(注4) 偏食:好きなものしか食べないこと

(注5) 阻害する:じゃまをする


i
2
63

こういう経験から」とは、どのようなものか

Q
2
64

筆者の述べている「子供向き」のものとは、どのようなものか

Q
2
65

筆者の考えと合っているものはどれか

Q

(3)

_______やりたい仕事を見つける方法は簡単です。「自分が今やっている仕事を一生懸命やる」、それでよいものです。そうすればまず、それがやりたい仕事なのか、やりたくない仕事なのかがわかります。

_______もしやりたくないと判断しても、すぐに辞めるのは禁物(注 1)です。一生懸命やっているうちに成果を出てくれば、それがやりたい仕事に変わってくるからです。やりたくない、面白くないと思っても、最低 3 年は続けてください。その積み重ねが「転職(注2)」に結びつくのです。

_______それだけやっても、どうしても面白さを見いだせ(注 3)ないこともあるかもしれません。しかしその場合、その仕事に関連した技術は身につきます。知識も身につきます。ただし、いい加減にやっていたら、何も身につきません。ましてや(注 4)すぐに辞めたら、得るものなど一つもないままに終わってしまいます。

(鷲田小彌太『すぐに使える!哲学恋愛、仕事から生と死の問題までスッキリ解決!』による)

(注1) 禁物:してはいけないこと

(注2) 転職:その人に最も合った職業

(注3) 見いだす:見つける

(注4) ましてや:さらに言えば


i
2
66

やりたい仕事を見つける方法」について、筆者はどう述べているか

Q
2
67

どうして筆者は、仕事を「最低 3 年は続けてください」と言っているのか

Q
2
68

面白さを見いだせなかった仕事でも、どんないいことがあると筆者は言っているか

Q

問題12 次のAとBはそれぞれ、これからの車社会について書かれた文書である。二つの 文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

i

山小屋トイレ整備助成金の廃止

先月 5 日、環境局が事業(注 1)見直しを行い、山小屋に設置されているトイレの整備などを補助する「山岳(注 2)環境浄化事業費助成金(注 3)」の廃止を報告した。それを受けて、関係者からさまざまな声が挙がっている。

A

_______日本の山小屋は民間企業による経営が多いが、公共性は極めて高いと思われる。なぜなら、山小屋は遭難防止や登山道の整備など、登山者の安全にかかわる役割も担っているからだ。それで、民間経営であっても国の補助を必要とするのである。

_______近年登山者数がますます増加している。トイレの不整備によって、用を足したあとのトイレットペーパーが山に放置されることになり、環境への負担も心配される。山の環境保護、美しい景色の保持のためにも、助成金は必要である。

_______環境浄化の費用は利用者負担という声もあるが、従来の登山者のトイレ使用料だけでは赤字で、トイレの修理すら行う余裕はない。トイレの不整備がもたらす、山の貴重な植生(注 4)への影響や、河川の汚染を考慮し、今一度、山は国民全体の貴重な財産だと考え直してほしい。

_______街の公園のトイレには公共性があるが、登山者しか利用しない山岳地帯のトイレにまで公共性を認める必要はあるのだろうか。それに、山小屋はほとんどが民間企業による経営であるのだから、国費を投入する(注5)のはおかしい。

_______山小屋のトイレの整備によって利益を得られるのは利用する登山者のみなのだから、利用者に料金を払ってもらう利用者負担を徹底するべきだ。

_______環境保全は必要だが、助成金を出すよりも、携帯トイレの普及促進策などを盛り込んだ新事業に力を入れるべきだとう。また、一日あたりの入山者数を制限するなど、ほかにもできる対策はあるはずだ。

(注1) 事業:社会のために行われる大きな仕事

(注2) 山岳:高く険しい山が集まっているところ

(注3) 助成金:公的な事を助けるために、国や県が出すお金

(注4) 植生:ある場所に集まって生えている植物

(注5) 投入する:何かをするために、お金や人の力を使うこと


i
3
69

AとBで、意見の違いがあるのは何についてか。

Q
3
70

AとBはどのような立場をとっているか。

Q

問題13 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・ 4から一つ選びなさい。

i

写真の見方が分からない、どういうのが良い写真なのかよく分からない、という人がいます。作品を判断するのに何か定規のようなものがあって、それを当ててやれば自分の写真の良し悪しが分かるのではないか、というのです。

_______一般に、自分が見たものを人に伝える方法には、「言葉で話す」「文章にして伝える」「映像で伝える」の三つがあります。一見、それぞれ別のように見えますが、実は話しているときも文章を読んでいるときも、頭の中には、その内容が映像として浮かんでいます。映像は、話や文章の内容や表現が変わるにつれて、次々と変わってゆきます。言葉で話しているときも文字を読んでいるときも、映像を連想させているのです。その逆が写真で、写真は、映像から文字や言葉を感じさせてくれるのです。

_______筆者は写真展や新聞、雑誌の中で「いいな」と思う写真に出会ったときは、自分はいま写真を見ているのではない、写真が捉えたその場に立ち会っているのだ、と思うようにしています。人が撮ってきたモノとして、一歩引いたところで鑑賞するのではなく、自分も同じ現場でこのシーンを見ているのだと考えるのです。そうして、画面の中の人の声や周囲の音、におい、モノの感触(注 1)まで想像するのです。写真は、単なる紙の上のニ次元(注 2)の世界で片づけてしまうと、味も素っ気もない(注 3)ものになりますが、映像の中に入り込んでみると、まるで生きているように活気づいてきます。いい写真だな、と思ったら忍者のように作品の中にもぐり込む、孫悟空やドラえもんになって自由にその空間と時間を飛び回ってみるのです。

_______写真は実際にあった、ある瞬間を記録したものです。まだ見たことのない、めずらしい風景や人々の生活の場に直接つれていってくれます。古いアルバムを開け、祖父母といっしょに写っている写真にもぐり込むと、子供の頃に戻って祖父母の声が聞こえてきます。

_______良い写真とは、そこに写っている世界に入ってみたくなるような、あるいは、知らないうちに、われを忘れて(注 4)写真を話し込んでいるような、画面の中からいくつもの言葉が聞こえてくるような写真のことをいうのではないでしょうか。

(石井正彦『気づきの写真術』文芸春秋による)

(注1) 感触:手で触れたり、肌に触れたりしたときの感じ

(注2) ニ次元:立体ではなく、長さと幅だけの広がり

(注3) 味も素っ気もない:つまらない

(注4) われを忘れて:夢中になって自分のことがわからなくなって


i
4
71

定規のようなもの」とは、どういうものか。

Q
4
72

写真が捉えたその場に立ち会っている」とは、どういうことか。

Q
4
73

筆者が考える「良い写真」とは、どのような写真か。

Q

問題14 次は、「鈴木あゆみ美術館」の展示予定である。下の問いに対する 答えとして、最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。 

i
4
74

日本の作家の作品がないのは、どれか。

Q
4
75

学校の行事としてこの美術館を訪問したい。最初に何をするか

Q

鈴木あゆみ美術館 今年の展示予定

  



▼3/2(火)~ 5/9(日)
(常設展) (常設展) (常設展)


あゆみは、あたたかいま   なざしと子供の心を常に 忘れず、作品を描き上げ てきました。そんなあゆ みの生き方に影響を与え たのが、児童文学の作家 たちでした。この展示で は、あゆみの作品と、交 流のあった作家の 作品 を、共通するテーマで取 り上げます。

(企画展) フランスの絵本作家達
後援: 駐 日 フランス大使館 協力:ルーブル美実間 あゆみの作品から影響を受けたフランスの絵本の原画を特別展示します。
▼5/12(水)~ 7/11(日)
(常設展)あゆみの夏

あゆみの作品の特徴は、水彩による光の繊細な表現です。夏は光りあふれ る季節。あゆみが描いた 夏の光を、 ぜひ感じてく ださい。作品の中の子供 たちが、まぶしそうな笑 ほほえ 顔であなたに微笑みかけ てきます。一部、絵本の 挿絵に使われたものもあります。

(企画展) 光で遊ぶ
光の効果をうまく取りれた現代画家の作品を紹介します。夏の日差しを感じてください。
▼7/14(水)~ 9/12(日)
(常設展)あゆみが愛した草花たち

あゆみは命をいきいきと描くことを得意としてい ます。真夏から秋にかけ しょうがい て、あゆみが 生涯 を過 ごした軽井沢で出会った 草花たちのスケッチをご 覧ください。これらのい くつかは、絵本にも使わ れています。高原の風を 感じられるでしょう。
(企画展) 近代絵本作家 50人
いま最も注目される国内の絵本作家 50 人の代表作と自画像を一挙公開します。

・上記展示の詳細は、ホームページ(http://www.ayumi.jp/)でご覧になれます(展示予定の PDF ファイルがダウンロートできます。 ・遠足や研修などでご来館の場合には、解説員がご案内しますので、まず、E メールまたは FAX でお問い合わせください(お電話でのお問合わせはご遠慮ください)

i
01:45:00